あけましておめでとうございます。
みなさまにおかれましては、良き年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中はさまざまなご支援、ご協力を賜りましたことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
本協議会は、三条通界わい景観整備地区とよばれる、三条通の寺町から新町までの弁慶石町、中之町、桝屋町、菱屋町、梅忠町、御倉町、衣棚町の七つの町内会で構成されています。この七つの町内会は、生祥学区、日彰学区、明倫学区と三つの学区にまたがっており、それぞれの自治会の皆様には、日頃たいへんお世話になり感謝しております。本当に、ありがとうございます。
さて、昨年を振り返りますと、3月には「平成28年度京都景観賞 景観づくり活動部門」におきまして、優秀賞を受賞いたしました。これもひとえにみなさまのご指導あっての賜物と心より御礼申し上げます。京都景観賞とは、未来に継承すべき優れた都市景観の形成に資するものや市民、事業者等による景観づくりへの活動を称える賞です。従前は、「屋外広告物部門」と「建築部門」を実施されていましたが、昨年は、建築物の高さやデザイン、屋外広告の規制を強化した京都市の新景観政策10周年となる記念に、地域での活動が表彰されることとなり、初めて「景観づくり活動部門」が設けられました。またこの三条通の良いところを守り、より良い方向へ進むことを願い、京都市地域景観づくり協議会の申請をいたしましたところ、6月に認定を受け、「景観まちづくり委員会」を設立し、活動を開始することができました。三条通で建築等を計画されている方は、事前に意見交換会開催申請書をご提出いただくこととなります。意見交換会は、建築主(事業主)さんに三条を理解していただくとともに、地域の景観づくりを一緒に進めていくためのきっかけとなることを目的にしています。このような取り組みが評価され、10月15日の京都市自治記念式典にて、「未来の京都まちづくり推進」部門において表彰をしていただきました。
さらに現在、電線地中化・無電柱化にも取り組んでいるところです。一昨年に、「電線地中化・無電柱化推進委員会」を設立し、各町内会、各マンションから推進委員を選出していただき、その実現へ向けて、京都市ならびに関西電力と協議を続けています。実現の際には、道路や街灯なども含め、トータルに道を考えていく必要があります。
このように、当協議会は設立以来、歩車共存道路や街灯などをはじめ、よりよい通りとする活動を続けてまいりました。昨年の京都景観賞優秀賞受賞など、これまでの活動を踏まえ、さらによりよいまちなみの形成を目指し、先人が残してくれた重厚な資産を未来へ繋げていければと考えています。
そのためには、地域にお住まいのみなさまをはじめ、お勤めの方、ご商売をされている方、さらには三条を訪れる方々とともに三条の将来を考えていく必要があります。三条通は地域に関係した方々だけではなく、パブリックな空間としても大きな意味を持っています。そういったことも考えながら、協議会としての活動を進めていかなければなりません。
三条通としての本物は何なのか、本質とは何か、オーセンティシティとは何か、不易流行とは何か、などなど、こういったことを皆で熟議しながら進めていく所存です。
これからも、今までに暮らしの環境と商いの賑わいを共存させてきた知恵を繋ぎ、培われてきた文化の薫りを大切にする「品のあるまちづくり」に裏付けされた景観まちづくりをすすめ、世界の範となる京都のシンボルストリートを目指します。そして現在は、地域の力が試される時代です。さまざまな御意見の上に、私たちとしてどうするのかという、地域のことを当事者として「自分ごと」と捉え、よりよい地域を目指す熱意と行動が必要とされています。そのためには、皆様方のご支援とご協力が必要です。ご町内にお住まいの方をはじめ、三条に関わっておられる全てのみなさまと共に、一体となって、よりよい三条を築いていきたいと考えています。
さまざまな歴史と文化が積み重なり、いろいろな折り合いをなし、それぞれが輝いている三条。これからもよりよいまちを目指していくためには、この協議会の存続がぜひとも必要だと考えています。そのためには、みなさまのお力添えが必要です。
みなさまのご発展をお祈り申し上げますとともに、どうかみなさま、今後ともご支援とご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
京の三条まちづくり協議会 会長 森本浩行
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☆三条のまちづくりに関するご意見を、是非お寄せください。 >ご意見フォームへ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■