2016年3月20日日曜日

「京の三条まちづくり協議会設立20周年記念式典」を開催いたしました。

 3月5日、1928ビル「カフェショコラ」にて、「京の三条まちづくり協議会設立20周年記念式典」を開催いたしました。 
 当日は、ご多用中のところ70名のご来席の栄えを賜り、誠にありがたく存じます。
 これを新たな門出とし、皆様のご期待にお応えするべく、三条通の魅力的なまちづくりに努めてまいる所存でありますので、今後とも倍旧のご支援の程よろしくお願いいたします。




【 「京の三条まちづくり協議会設立20周年記念式典」開会の辞】 

みなさま、こんにちは。
京の三条まちづくり協議会の森本です。
本日は、協議会設立二十周年記念式典に、お忙しい中、多くの皆さまにお集まりいただき、誠にありがとうございます。
本日を迎えることができましたのも、三条をさまざまな形で支えていただいている皆様方のお陰だと感謝しております。ありがとうございます。


京の三条まちづくり協議会は、三条通界わい景観整備地区とよばれる、三条通の寺町から新町までの弁慶石町、中之町、桝屋町、菱屋町、梅忠町、御倉町、衣棚町の七つの町内会で構成されています。
この七つの町内会は、生祥学区、日彰学区、明倫学区と三つの学区にまたがっており、それぞれの自治会の皆様には、日頃たいへんお世話になり感謝しております。
本当に、ありがとうございます。

本協議会の設立は、京都府建築士会のみなさんが平安建都千二百年へ向けた取り組みを、三条にて行われたことがきっかけだとうかがっております。
当時、三条と建築士会のみなさまとともに、京都市などの支援を受け、道路形態や電線地中化について調査・研究を行い、現在みられる歩車共存道路に整備されました。街灯のデザインや光の色などもこの時に整備されたものです。

この間、みなさまのご支援のもと、協議会の目的である、建物やまちなみ等の通りの良好な景観・環境形成を図り、併せて暮らしやすい生活環境を整え、地域の産業および文化の向上に寄与するため、さまざまなことに取り組んでまいりました。
「お神輿祭り」や「お餅つき」、「まちカフェ」など定例行事を行うとともに、京都文化博物館との連携も、姉小路界隈を考える会のみなさまといっしょに進めており、昨年の1月には「博学社連携シンポジウム「まち」と「ミュージアム」の文化が結ぶ幸せなかたち」を開催いたしました。
今年の1月にも博物館と地域との連携の在り方や、まちづくりについてのシンポジウムを文化博物館にて開催させていただきました。また1月から2月にかけては、文化博物館にて、三条と姉小路に関する展覧会を開催させていただきました。
三条の文化や歴史を専門的なお立場から、ともに活動していただいている文化博物館のみなさまには、厚くお礼申しあげます。

また昨年には、お店の方が、外国からのお客様とコミュニケーションを図るための冊子も作成いたしました。

さらに、本協議会設立の翌年より実施しています祇園祭のお神輿祭りは、地域住民どうしの交流を図るとともに、地域のお祭りを子どもたちや新しい住民の皆さんにも知っていただくことなどを、開催する目的としています。
三条通は3基のお神輿が全て渡御される数少ない通りであり、祇園祭にとっても重要な通りであるとのお話も伺いました。
お神輿の到着前には、地域の皆さんや子どもたちとの交流を図るため、京都学生祭典や京都外国語大学の学生さんにもお手伝いいただき、花火やヨーヨー釣りなどを行っております。
また祭りの雰囲気を盛り上げるために丹波八坂太鼓の奉納演奏もお願いしております。
大迫力の太鼓の音は魂が揺さぶられ、生きる力を与えてくれます。
到着されたお神輿は担ぎ手の皆さんで差し上げられ、非常に勇壮な姿を見ることができます。
祇園祭の後祭と還幸祭はこの地域の皆さんが交流し、歴史を感じ、みんなでこれからの三条のまちづくりを考える1つの大きな鍵でもあります。

またもう1つの鍵は、「歩くまち・京都」の推進です。中京区役所のご支援のもと、かねてより中京警察署へ要望しておりました、三条通の最高速度を30キロメートルから20キロメートルへの変更が認められ、同時に三条通に3基あった信号機も撤去され、区域内の信号機はゼロとなりました。
ここにあらためて、中京区役所のみなさまにお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

現在、山鉾の巡行も視野に入れ、電線地中化へ向けて京都市役所のみなさまとともに取り組んでいるところです。また、京都市役所のご指導のもと、地域景観づくり協議会の認定を得るための活動も進めているところです。

京都市の政策も以前にくらべ随分と変化し、新しい制度も増え、平成19年には景観条例も制定されました。
そして、市民にも景観やまちづくりに関する意識が高まり、積極的にまちづくりに取り組む地域がふえてきました。
近くでは、姉小路や明倫学区、先斗町など、さまざまな制度を使って規制を強化し、それぞれ独自のまちづくりを進めておられます。
この三条通におきましても、当協議会が「地域景観づくり協議会」に認定されることを目指して、平成25年から、勉強会・ワークショップを重ね、皆が大切にしている三条通のイメージから、これからのまちづくりの方向性を考え、「品格ある三条通を守り育てる・6つの心得」としてまとめたところです。

京の三条まちづくり協議会は、設立20周年を迎えました。
この協議会の20年間にわたる活動をまとめるとともに、三条通の未来をともに考えていく礎となることを願って、本日にお配りさせていただいた「記念誌」を作成いたしました。
みんなの思いが詰まっております。
お持ち帰りいただき、ぜひじっくりとみんなの思いを読んでいただければと思います。

さまざまな歴史と文化が積み重なって、いろいろな折り合いをなして、それぞれが輝いている三条。これからもよりよいまちを目指していくためには、この協議会の存続がぜひとも必要だと考えています。
そのために、どうかみなさま、今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

最後に、みなさまのご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。
以上で、開会の挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。 
副会長 森本浩行












■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
☆三条のまちづくりに関するご意見を、是非お寄せください。 >ご意見フォームへ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■