平成30年5月2日
関係各位
平成30年度定期総会のお知らせ
京の三条まちづくり協議会 会長 森本浩行
「京の三条まちづくり協議会」は、文化的にも産業的にも豊かな歴史と伝統を有する三条通において、京都市が指定した『三条通界わい景観整備地区』にある寺町通りから新町通までの弁慶石町・中之町・桝屋町・菱屋町・梅忠町・御倉町・衣棚町の7つの町内会で構成されており、これらの町内に居住、もしくは職務する私たち自身が当事者として、建物やまちなみ等の通りの良好な景観・環境形成を図り、併せて暮らしやすい生活環境を整え、地域の産業および文化の向上に寄与することを目的としています。
昨年度もこれらの目的を達するために、「お神輿祭り」や「まちカフェ」、「お餅つき大会」など定例行事の他に、京都文化博物館との連携事業により、三条を特徴づける近代建築物の「まち歩きツアー」ならびに博学社連携シンポジウム4「三条通の近代洋風建築群」を開催いたしました。
また、この三条通の良いところを守り、より良い方向へ進むことを願い、京都市地域景観づくり協議会の申請をいたしましたところ、6月に認定を受け、「景観まちづくり委員会」を設立し、活動を開始することができました。三条通で建築等を計画されている方は、事前に意見交換会開催申請書をご提出いただくこととなります。意見交換会は、建築主(事業主)さんに三条を理解していただくとともに、地域の景観づくりを一緒に進めていくためのきっかけとなることを目的としています。このような取り組みが評価され、10月15日の京都市自治記念式典にて、「未来の京都まちづくり推進」部門において表彰をしていただきました。
さらに、電線地中化・無電柱化にも取り組んでいるところです。「電線地中化・無電柱化推進委員会」を設置し、各ご町内、各マンション様より推薦していただいた各1名の推進委員のみなさまと運営委員で活動しています。現在、電線地中化・無電柱化の実現へ向けて、京都市ならびに関西電力様と協議を続けており、その実現へ向けて、共に地上機器の具体的な設置箇所を検討しているところです。実現の際には、道路や街灯なども含め、トータルに道を考えていく必要があります。
このように、当協議会は設立以来、歩車共存道路や街灯などをはじめ、よりよい通りとする活動を続けてまいりました。「京都景観賞」優秀賞受賞や「未来の京都まちづくり推進」部門表彰など、これまでの活動を踏まえ、さらによりよいまちなみの形成を目指し、先人が残してくれた重厚な資産を未来へ繋げていければと考えています。
これからも、今までに暮らしの環境と商いの賑わいを共存させてきた知恵を繋ぎ、培われてきた文化の薫りを大切にする「品のあるまちづくり」に裏付けされた景観まちづくりをすすめ、世界の範となる京都のシンボルストリートを目指します。そして現在は、地域の力が試される時代です。さまざまな御意見の上に、私たちとしてどうするのかという、地域のことを当事者として「自分ごと」と捉え、よりよい地域を目指す熱意と行動が必要とされています。そのためには、皆様方のご支援とご協力が必要です。ご町内にお住まいの方をはじめ、三条に関わっておられる全てのみなさまと共に、一体となって、よりよい三条を築いていきたいと考えています。
さまざまな歴史と文化が積み重なり、いろいろな折り合いをなし、それぞれが輝いている三条。これからもよりよいまちを目指していくためには、この協議会の存続がぜひとも必要だと考えています。そのためには、みなさまのお力添えが必要です。
みなさまのご発展をお祈り申し上げますとともに、どうかみなさま、今後ともご支援とご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
定期総会では、これからの協議会の活動について、みなさまと方向性を共有したいと思います。ご参加のほどよろしくお願いいたします。