平成29年5月2日
関係各位
平成29年度通常総会のお知らせ
京の三条まちづくり協議会 会長 森本浩行
「京の三条まちづくり協議会」は、文化的にも産業的にも豊かな歴史と伝統を有する三条通において、京都市が指定した『三条通界わい景観整備地区』にある寺町通りから新町通までの弁慶石町・中之町・桝屋町・菱屋町・梅忠町・御倉町・衣棚町の7つの町内会で構成されており、これらの町内に居住、もしくは職務する私たち自身が当事者として、建物やまちなみ等の通りの良好な景観・環境形成を図り、併せて暮らしやすい生活環境を整え、地域の産業および文化の向上に寄与することを目的としています。
昨年度もこれらの目的を達するために、「お神輿祭り」や「まちカフェ」など定例行事の他に、京都文化博物館との連携事業により、国内外の方へ三条通の文化に触れる機会を提供することで、地域がより深く認知されることを願い、地域文化や歴史を紹介する冊子を多国語(日本語、英語、中国語(簡体字)、台湾語(繁体字)、韓国語)で作成いたしました。
さらに、「電線地中化・無電柱化」の取り組みは、推進委員会を設置し活動しているところです。推進委員会は、各ご町内、各マンション様より推薦していただいた各1名の推進委員のみなさまと運営委員で構成されています。現在、京都市様・関西電力様と共に地上機器の具体的な設置箇所を検討しているところです。
当協議会は、1995(平成7)年に設立されました。この間に京都市の政策も随分と変化し、新しい制度も増え、2007(平成19)年には景観条例も制定されました。そして、市民にも景観やまちづくりに関する意識が高まり、積極的にまちづくりに取り組む地域がふえてきました。近くでは、姉小路や明倫学区など、さまざまな制度を使って規制を強化し、それぞれ独自のまちづくりを進めておられます。この三条通におきましても、昨年の11月16日に当協議会は京都市より「地域景観づくり協議会」に認定されました。「地域景観づくり協議会」制度とは、地域の方々と建築主(事業主)とが意見交換をしながら、地域に相応しい、より良い景観づくりを実現していくことを目的とした制度で、2011(平成23)年4月から実施されています。定期総会では、この制度と「計画書」ならびに、地域景観づくり協議会を進めていくための「景観まちづくり委員会」の設置についてご説明する予定です。
また、3月21日には、これまでのまちづくり活動が認められ、京都市より「京都景観賞 景観づくり活動部門 優秀賞」を受賞いたしました。これもひとえにみなさまのご支援の賜物と深く感謝いたします。
通常総会では、これからの協議会の活動について、みなさまと方向性を共有したいと思います。ご参加のほどよろしくお願いいたします。